9.10.2014

ヴァイオリン工房製ペグ その1


ときにはペグを製作するhaja&Chi工房。

ペグ製作には欠かせない旋盤の紹介です。







16、17世紀の工房ではペグの製作をもちろん楽器工房内または関連工房で製作していました・・もちろんストラディヴァリ、グァルネリもです。。



 クレモナのヴァイオリン・ミュージアムにもPietro Guarneri(ピエトロ グァアルネリ)のミニ旋盤が残っています。

17世紀の工房風景を連想させる旋盤
旋盤でも小型のもの







 これは友人の弓職人が使っている手回し旋盤です。
ドリルの刃を付けて穴あけがメインですが、グァルネリの旋盤と同じ要領で軸を回します。フランスの手作りの弓職人の中にはいまだにこれを使っている多いようです。


 古くは木工用の旋盤が主流でしたが、ヨーロッパの時計産業の発展とともに機会仕掛けの金工用旋盤が進化していきました。現在もその子孫としてCNC旋盤がものづくり現場で産業を支えています。
 木工旋盤の基本的な構造は数百年前からほぼ変わってはいないもののイタリアでは至る所に”トルニート”(イタリア語で”旋盤でつくられた”の意)された家具のパーツやオブジェを見る事ができます。。
 労さえ惜しまなければ、個人工房でも十分に扱える憧れの工具の一つです。

 ヴァイオリン製作においてその必要性はとかく薄くなってしましいペグを製作するヴァイオリン職人はいません。現在皆さんがお使いの楽器のペグは9割以上が中国またはインド製です。それについでブルガリア、ドイツと並びます。

 そんな中、どうにか工房製の手作りのペグをあの16世紀の雰囲気で作り出せないかと数年前に旋盤を導入いたしました。ヨーロッパにおいてもペグを製作するヴァイオリン職人は少ないためガンバ製作者、リュート製作者にコンタクトをとり情報交換をいたしました。。

続く・・・