4.30.2015

ヴィオラ・ダモーレのメンテ

 たまの息抜きでのヴィオラ・ダモーレの調整です。

 普段はチェロ、ヴァイオリンと奮闘しておりますが、特別な楽器もいいもので・・・

 今回はボストンの古楽の祭典、early music festivalに向けての調整です。このフェスティバルは世界で最も熱い古楽の祭典です。
 ロケーションもアメリカの文化都市と、小生も気合いをいれて臨んでいます。


 2011年に制作したヴィオラ・ダモーレとヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(2015年製)、バロック後期(1730スタイル)ヴァイオリンを持っていく予定です。

 haja&Chi工房で年に1本しか手がけない古楽器ではありますが、毎年制作していると展示会に出品できる数になるもので、初アメリカ上陸に大いに期待しています。

 先日ようやく、弦、魂柱をはずしねかせている状態です。新しいパーツと交換している準備中・・・




  エフホールが小さいアモーレはとにかく魂柱入れが難しく手間のかかる作業です。。

4.24.2015

アンティークの模倣やレプリカ楽器

 アメリカ発のブームでとにかくレプリカ楽器が流行っているようです。

新作として生み出した後、オールド仕上げにしたグァルネリパターン
下地の処理や雰囲気づくりは勉強中。


 世界の一流の職人さん達がこぞってそのオールド仕上げに没頭しているようでその技術を競うようになっています。

 下地の色味、ニスの割れ、透過性、表面のレンダリングなど見た目は本当にストラディヴァリと見分けのつかないところまできています。

 そして音さえも・・・

ミュージシャンの方がよくいわれる、赤いてかてかの楽器でステージに立つのは恥ずかしい。。。他の団員とつれあいがとれないと浮いてしまう。。
 なるほど!オールド仕上げが必要なのにも納得します。

 ところが、ヴァイオリン、チェロプレーヤーで近年目立った活動をしている方々、、よく見ると新作、オールド、レプリカなどに全くこだわっていない。。
 
青いヴァイオリンのソリスト。白と黒のチェロ。どこかでみたはずです。

 ここにジレンマがあるようなきがします。

 クラッシックですから、楽器もクラッシックであるのもいいのかもしれませんが・・
少しずつでいいので新しいものを受け入れないと進めない時期にきているような気がします。。。

 90年代、小生はレコード屋さんに足を運びましたが、クラッシックのコーナーはみるみる小さくなっていきました。。古典は模倣すべき偉大な存在ですが、小幅の前進も必要な気がします。さもないと、オイストラフ3枚1000円。カザルス、ダウンロード無料の時代にどん詰まりです。

 ”温故知新”は小生のモットーとするところですが、”知新”の方がおろそかになりがちな自身でもありますから、クリエイティヴを忘れないようにしたいものです。







 

4.20.2015

ヴィオラ・ダモーレのイタリア一時帰省

 ヴァイオリン、チェロもそうですが、とくに思いこめた力作は戻ってきた時にはしみじみと見つめてしまいます。
 よく作ったな・・とも思いますが、足りない所、改良点も多く見つけられます。
音の変化も興味深くデータと照らし合わせての結果に納得することも・・


 世に送り出してから4年たった、ヴィオラ・ダモーレ。

 久々に、メンテと展示会のために戻ってきました。また7月にはプレーヤーの手に戻りますが、本当に綺麗に使ってもらってます。激しい曲はもちろん少ないのですが・・

 今回は駒と魂柱、弦を交換してもどす予定です。
アメリカに上陸するhaja&Chi勇人のヴィオラ・ダモーレ。もちろん彼らを驚かせたいものです。